民のかまどはにぎはひにけり

見えないものの検証と、庶民のつぶやき(不定期更新)

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自己紹介

抱き茗荷

Author:抱き茗荷
意識の働きや自身のルーツ探しを課題としています。

つぶやき

笑えないスマイルカーブ

私は製造業で生産現場の監督のようなものをしています。毎年、年の始めの仕事は決算前で忙しくなります。人を入れると先々収益が悪化するので、残業してでも少ない要員でモノを生産し客先に納品しなければなりません。さらに、同じものを作り続けていますと価値が下がっていくので、値段も下げていかないと売れなくなっていくのです。なので客先は単価の値下げを要求してきます。そうなりますと生産現場は人員の削減を会社から要求されるので、生産効率を上げなければなりません。その為に生産方法にムダがないかを見つけ出し改善をしてくわけですが、流石に同じ製品でそれが毎年続きますと改善のネタが切れてきます。というわけで、現在はネタ切れのまま要員を減らされ、シオンの議定書に書かれているように、過重労働により思考をする時間を奪い取られているような状況が続いております。

とはいうものの、好奇心というものを奪い取る事は出来ないわけで、やはり休日ともなりますと体力が落ちている時は特に外出もせず、少し難しい本を読んで空っぽの頭に刺激を与えております。昨日は珍しく政治経済の事に関する論評が書かれている本を読んでいたら、まさに現状の自分の置かれている状況について書かれておりました。それは製造業におけるものに共通する事で「スマイルカーブ」と呼ばれているものです。

スマイルカーブとは、商品が流通する各工程の利益率を示したものだそうです。
川上より、①商品開発②部品生産③組み立て④販売⑤アフターサービス(月刊日本:「三本の矢」は失敗に終わるか?より引用)の順です。(下図は未来経済研究室さんより引用)

スマイルカーブ

組み立て製造の現場はある程度与えられた条件のなかでの作業となるので、人をあまり選びません。よって、作業者そのものに付加価値を求められないので賃金の低い国でもいいというわけです。日本では労働組合というものがあるおかげで、毎年賃金を上げにかかるのでそれが逆に足枷となっている状態です。利益が低い工程に高い賃金を払う会社はそうあるものではないですから、日本の製造現場は今後衰退していくのではと感じます。

しかしながら、その状態に甘んじていてはいけないなとも感じるわけで、日本人にしか出来ない何かを付加価値としてつけていけばいいわけです。私が現場にいるなかで思う日本人の強みとは、「和を重んじた組織力」があると思います。勿論職人さんの丁寧な技や、動力を使えない場所での仕事も素晴らしい力を発揮していると思いますが、製造現場というある程度条件が整った環境ではそういった技術を発揮できる場がありません。モノ・設備・方法というものは条件が同じでも、人だけはばらつきがあります。このばらつきが予測不能の事態を生みだす要因となるのですが、組織の和を保つ事が人のもたらすばらつきを抑える効果があります。弱い部署を助けたり、困った場所への応援を組織ぐるみで行う事がばらつきを抑え、経営する側にも計画を安定して遂行出来るメリットがある筈です。

スマイルカーブの高い部署は主にイスに座っている部署が多いのですが、グラフの波を平たくする為にも腰を上げて現場に向かっていただきたい、という本音もあります(苦笑)

なんやら、ただのサラリーマンの愚痴で終わってしまいました (^^;)

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